平和を望み見て

犠牲はいつも、弱い者たちに

 そもそも、共なる存在として創られたはずの私たち・人間。なのに、人の歴史はなぜ、憎しみといがみ合いとを繰り返し、衝突と争いとを繰り返すのでしょう。皺寄せはいつも、身を守る術を持たない弱い者たちに集中します。

 身を重ねて、痛みを知る。いま少し 理解し合う。誰しものかけがえなさに 想いを寄せる。人として生かされているのなら、そんな大切なイマジネーションを働かせ、尊い人間性を甦らせたいと願います。

 対立に和解をもたらし、悲しみを笑顔に変えたいと、平和を望み見て尽力しておられる方たちの姿がここにあります。その祈りを共にし、取り組みに協力してまいりましょう。失われてならない未来を取り戻すために。

  「平和を実現する人々は、幸いである。その人たは神の子と呼ばれる」(マタイによる福音書 5章9