B. R. ホワイト

『17世紀イギリス・バプテスト』

リージェンツパークカレッジ

 

 今月(2017年7月)から、バプテスト史研究の古典的著作を翻訳連載してまいります。著者は B. R. ホワイト(Barrie R. White、1934〜2016)、書名は『17世紀イギリス・バプテスト』(The English Baptists of the Seventeenth Century)です。バプテスト史研究の学的先駆となった著作で、バプテストを論ずる誰もが第一に参考にする研究書です。

 著者 B. R. ホワイトは初期イギリス・バプテスト史の碩学で、長い間、オックスフォード大学リージェンツパークカレッジで教鞭をとりました。リージェンツパークカレッジ学長、王立歴史協会会員、イギリス・バプテスト歴史協会会長を歴任。研究の視点は、16世紀イギリスのピュリタン分離派との関連で、17世紀に現れたバプテストを歴史的に探求することでした。国内外の研究を常にリードし、多くの優れたバプテスト史研究者を育てました。ほとんどのバプテスト研究者が直接・間接にこのホワイトの影響を受けています。

 ホワイトは自身の牧師としての召命を大切に堅持しつつ、同時に「学問をする牧師」の重要性を強調しました。

(掲載は随時、不定期)

金丸 英子(かなまる・えいこ)

*西南学院大学神学部教授、宗教部長

Ph.D.(哲学博士)、バプテスト史専攻

日本バプテスト福岡基督教会会員

日本バプテスト連盟

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